王道から逃げるな。しなくていい失敗はかなりある
ども、ポンポンさんです。
今日はちょっと耳が痛い話をします。
「王道をやれ」って言われて、素直にやれますか?
…多分、結構な人が心の中で「いや、でも自分には自分のやり方が…」って思ったんじゃないかなと。
わかる。クッソわかる。僕もそうだったから。
で、その結果どうなったかというと、2019年9月に自己破産しかけました。
督促状でポストがパンパン。
電気止められて、片耳の病気で聞こえないのに病院代もない。
スーパーの試食コーナーをハシゴして、100円のコーラが1日の中で唯一の楽しみ。
24歳、福岡。夢を追って起業したはずなのに、リアルに「今月どうやって生きよう」を考える毎日。
意味不明である。
いや、意味不明じゃないんすよ。原因は明確で、王道を避けて自己流で突っ走ったから。ただそれだけ。
あの2019年の地獄は全部「王道から逃げた自分」が作った結果です。
だから今日は、同じ遠回りをしようとしてる人に向けて書く。
邪道に行きたい気持ちは痛いほどわかる
なんでこの話をするかって言ったら、僕のところに相談に来る人の中にも「自分なりのやり方で」って言う人がめちゃくちゃ多いからです。
商品はある。ある程度は売れた経験もある。でも安定しない。
月30万いく月もあれば、5万に落ちる月もある。その波がしんどくて相談に来る。
で、「マーケティングの基本をちゃんとやりましょう」って言うと、なぜか抵抗感を見せる人がいる。
「それはわかるんですけど、自分の場合はちょっと違うと思ってて…」
いや、違わないんすよ。
ここ、めちゃくちゃ大事なんで。
王道ってなんかダサく感じるんですよね。
つまらないというか、「自分だけの何かがあるはず」って思いたい。
誰だってそう。僕もまさにそうだった。
起業して9ヶ月目に月収100万達成して、「いけるやん」って思った。ビジネスの基本設計なんてやらなくても、なんとなく感覚でいけるっしょと。自分のセンスを信じて好き勝手やった。
結果、見事に転落。
なんでこういうことが起きるのか。
構造的に説明すると、人って「みんなと同じことをやる」ことに本能的に抵抗を感じるんすよ。特にビジネスをやろうって人は独立心が強いから、「自分だけの伸ばし方があるはず」って思いたくなる。
でもね、これ、ぶっちゃけ自己満足なんすよ。少なくとも土台ができてない段階では。
「自分らしい道」ってのは、基本を全部やり切った人だけに許された贅沢品であって、基本をすっ飛ばした人が語っていいセリフじゃない。
しなくていい失敗と、必要だった失敗は別物
ここでよく聞く反論がある。
「でも、失敗から学んだから今があるんですよね?」
うん。それは事実。失敗から学んだことは山ほどある。
でもね、「失敗には意味がある」ことと「その失敗が必要だった」ことは、完全に別の話なんすよ。
もう1回言いますよ。
意味がある失敗と、しなくてよかった失敗を混同するから、無駄な遠回りをする。
これ覚えておいてください。
僕が2019年に経験した資金ショート。あそこで覚悟が決まったのは事実。後悔、懺悔、恐怖が全部一気に巡って、「もう二度と逃げない」って腹が決まった。
でもそれ、資金ショートしなくても決められた覚悟じゃないか?って話。
電気止められて、試食コーナーでご飯を食べて、母親から「帰ってきてもいいのよ」って電話が来て初めて目が覚めた。24歳の8月末。あの電話は今でも覚えてる。
…いや、それもっと前に目覚めとけよと。
最初から王道をやってれば、あんな地獄を見る必要なんてなかったんすよ。
ダサいのはお金がなくて電気止まることであって、王道を素直にやることじゃない。
「失敗から学びました」って美談にするのは自由やけど、その失敗しなくても学べたよね?って話。時間は有限なんすよ。人生は有限。しなくていい遠回りをしてる暇はない。
終わった事実は変わらないからポジティブな動くためのエネルギーに変換はすべし。だけどしなくていい失敗がある事実も受け止めるべきなのです。
なぜ人は王道から逃げるのか
はい。で、ここからもう一段踏み込む。
なぜこんなにも「王道をやれ」と言われてるのに、多くの人が避けるのか。
理由は3つあると思ってて。
1つ目。王道は地味だから。
商品設計、オファー設計、教育設計、ライティング、導線設計。この5つを聞いて、ワクワクする人ってあんまりいないんすよ。地味。めんどい。華がない。
儲かるビジネスとか儲かるマーケティングほど超地味です。
SNSを見たら「たった3ヶ月で月収100万!」みたいなキラキラした投稿がバンバン流れてくるのに、「まず商品設計を見直しましょう」なんて話、テンション上がらないですよね。
でもね、テンション上がるかどうかと、結果が出るかどうかは全く別の話。
2つ目。「自分は違う」と思いたいから。
さっきも言ったけど、これが一番強い。特にある程度の結果を出した経験がある人ほど、「自分にはセンスがある」って思いたくなる。一度でも月収50万とか100万とか出したことがあると、「俺にはなんかあるぞ」と。
あるんすよ、なんか。でもそれは王道の上に乗っけるものであって、王道の代わりにはならない。
3つ目。王道を教える人のことを信じきれていないから。
これもあるあるである。「この人が言ってる王道、本当に王道なのか?」って疑念。自己投資してきた経験があればあるほど、過去に痛い目を見た回数が多いほど、素直に受け取れなくなる。
気持ちはわかる。でもこれ、「誰が言ってるか」じゃなくて「何を言ってるか」で判断した方がいい。構造として正しいかどうか。再現性があるかどうか。感情で判断すると、また同じ遠回りをする。
邪道で成功した人の「裏」を見ろ
で、もう1つ。
「でも邪道で成功してる人もいるじゃないですか」って言う人がいる。
確かにいる。SNSを見れば、独自路線で突き抜けた人はいくらでも見つかる。
でもね、裏を見なさいよと。
彼らが邪道で成功したのは「邪道だから成功した」んじゃない。前提条件が揃っていたから、邪道でもたまたまうまくいっただけ。
生まれ持ったセンス、
元々持ってた人脈、
言語化能力、
ルックス、
家庭環境。
全部ひっくるめて「邪道でもなんとかなる条件」が揃ってた人がたまたま目立ってるだけ。
なんでこれが大事かっていうとですね、前提条件のない凡人が邪道をコピーしても、再現不可能だからです。天才のやり方を凡人がマネしても同じ結果にはならない。当たり前の話なんだけど、これが見えなくなる人がめちゃくちゃ多い。
たとえ話をしてみましょう。
高速道路のナビを想像してほしい。目的地まで最短ルートがバーンと表示されてるのに、「いや、自分だけの裏道があるはず」って脇道に入る人がいる。知らない道で迷子になって、ガソリンも時間も消耗して、結局また高速道路に戻ってくる。
最初からナビに従ってれば2時間で着いたのに、6時間かかった。
笑い話じゃなくて、これ僕がビジネスでリアルにやったことそのものです。
2年近く脇道をさまよって、ガソリン(お金)も時間も人間関係も全部消耗して、ボロボロの状態で高速道路に戻ってきた。最初からナビ(王道)に従ってれば、あんな苦労する必要なかった。
邪道で成功した人ってのは、その裏道を何度も走ったことがある地元民みたいなもんで、土地勘があるから脇道でもスイスイ行ける。でも初めてその道を走る人間が同じことやったら確実に迷子になる。
「なぜ売れたかわからない」は、稼げないより怖い
ここからもう一段。
僕が王道に戻って何が一番変わったかというと、「なぜ売れたかが言語化できるようになった」こと。
最初聞くと地味に聞こえるかもしれない。でもこれ、マジで人生変わる。
感覚で商売してた頃は、月収100万いっても「なんでこんなに売れたんだろう」がわからない。翌月30万に落ちても「なんで落ちたんだろう」がわからない。
稼げてるのに、怖い。
この状態がずーーっと続く。
毎月が博打みたいなもんで、「来月もいけるかな…」って不安が消えない。売上の波に振り回されて、メンタルがジリジリすり減っていく。
こえぇぇぇよこれ。マジで。
で、ここが核心なんですけど、この「なぜ売れたかわからない」状態って、実は稼げない状態より怖いんすよ。
稼げない状態は、「ここを直せばいけるかも」って改善の糸口がある。原因を特定して修正できる可能性がある。
なぜ売れたかわからない状態は、改善のしようがない。何が当たったか不明だから。
再現する方法がない。
来月ゼロになっても防ぐ手段を持っていない。
上がった理由も下がった理由もブラックボックス。
これが感覚型ビジネスの正体。
僕自身、感覚型で月収500万になっても「このセールスが当たった理由が正直よくわからない」「来月も同じようにできる自信がない」って恐怖が消えなかった。
王道の設計を学んでから、初めてその恐怖が消えた。
やってること自体は大して変わってないんすよ。「なぜ売れるか」を構造として言語化できるかどうか。しこたま勉強して行動しまくって腹落ちレベルで構造を理解した。それだけの差だった。
設計型に変わると何が起きるか。
売れた → なぜか分かる → 再現できる → 安定する。
売れなかった → なぜか分かる → 改善できる → 次は売れる。
このサイクルが回り始めたら、収入は「上がるか下がるかわからないもの」から「設計通りに動くもの」に変わる。
感覚型を続けてきたのは才能がないからじゃない。知識がなかっただけ。「なぜ売れるか」を構造として言語化する方法を知らなかっただけ。だから感覚でやるしかなかった。そこに気づけるかどうかが分岐点。
王道とは具体的に何か
じゃあ王道って何やねんって話ですよね。
僕が考える王道は、この5つの設計。
1. 商品設計 — 何を売るのか。誰のどんな問題を解決するのか
2. オファー設計 — どういう条件・提案で売るのか
3. 教育設計 — 買う前に何を伝え、何に気づかせるのか
4. ライティング — 上の全てを言葉に変換する技術
5. 導線設計 — 集客からセールスまでの流れを仕組みにする
この5つをまずちゃんとやる。これが土台。
マーケティング学ぼうとか言っても掴みづらいから分類してます。
オリジナリティとか、自分らしさとか、差別化とか、そういうのは全部この土台の上に乗せるもの。
筋トレで言ったらビッグ3(ベンチプレス・デッドリフト・スクワット)みたいなもんで、これやっときゃ体は強くなる。なのに「オリジナルのトレーニング法見つけました!」って独自メニュー組みたがる人がいる。
いや、ビッグ3やれよと。基礎をやらずに応用やろうとするから怪我する。
ビジネスも全く同じ構造。
これ、いつの時代もそうなんすよ。寿司職人は何年もかけて米の炊き方を学んだりひたすら寿司握りまくって学ぶ。武道家は何十年も基本の型を繰り返す。将棋のプロは定跡を何千パターンも暗記してから、初めて自分だけの一手が生きる。
あらゆる分野で、一流ほど基本を徹底してる。
逆に言えば、基本をすっ飛ばしてオリジナリティに走る人は、どの分野でも二流止まり。これは太古の昔から変わらない人類の法則。守破離って言葉があるけど、「守」をすっ飛ばして「破」にいく人が多すぎる。守があるから破が活きるんすよ。
寿司屋でもドバイとか行けば超儲かるけど超レベルが下がるので歳をとってから通用しない職人になって滅ぶパターンめちゃあります。
王道に戻った結果
もう一回、僕の時系列を整理しますね。
2017年2月に起業。
スペックはこう。
偏差値50ギリいかないくらい
(ガチで平均ど真ん中)
借金600万
親のコネなし
親金なし
就職経験なし
資格なし
目立ったスキルもなし
9ヶ月目に月収100万達成。そこから調子に乗って感覚で突っ走る。
2019年9月。資金ショート。督促状、電気停止、病院にも行けない。
母親からの「帰ってきてもいいのよ」。
覚悟が決まる。
で、やったことはシンプル。
王道に戻った。
ひたすら勉強、勉強、勉強。ひたすら行動、行動、行動。基本のマーケティング設計を、しこたま知識を入れて腹落ちレベルで理解して、5つの設計をゼロからやり直した。
翌月から月収100万以上。以降、一度も下回っていない。
22ヶ月連続で毎週1時間だけ人に会うために東京通い。
2021年前半、半年で4000万円売上。たった1人で。広告もなし。
26歳で累計1億。(何回も言うけど自分で言うんかい)
過去のスペックから考えたらわけわからんのですよ。
でもこれ、才能でもセンスでもない。
構造の問題。設計すれば解決する。
最後に
ロケットの打ち上げって、発射台の角度が0.1mmズレるだけで、何万キロ先では完全に的外れな場所に着くらしい。
最初の設計を疎かにすると、後から修正するのはほぼ不可能。空中分解する。
ビジネスも同じ。最初の設計、つまり王道の基礎をちゃんとやるかどうかで、3年後5年後10年後の到達点がまるっきり変わる。
邪道に行きたい気持ちはわかる。自分だけの道を見つけたい気持ちもわかる。
でも、順番がある。
まず王道をやり切る。その上で自分のスタイルを足す。
これが最も確実なルート。自己破産しかけた僕が身をもって証明してる。
別に今すぐ全部完璧にやれって話じゃないです。
(そんなん無理やし、変わりながら整えていけばいい。)
5つの設計のうち、一番弱いと思うところを1つだけ見直してみる。「自分のビジネスで、一番ブラックボックスになってる部分はどこだろう?」って一回ガチで考えてみてほしい。
それだけで景色が変わり始めるから。
しなくていい失敗は、マジでかなりある。
王道がダサいんじゃない。
王道をやれない自分がダサいだけ。
そこに気づいた日から、ビジネスの景色が変わる。
マーケの構造を学べ。仕組みを設計しろ。
自分のビジネスは自分で設計するもんだ。
感覚で当て続けられるほど、この世界は甘くない。

