「本当の自分」なんてどこにもない|シャボン玉の内圧とLTVの話
ども、ポンポンさんです。
「本当の自分って何だろう」
「自分らしさが分からない」
「ブレない軸が欲しい」
これ、めっっちゃよく聞くんですよ。
ビジネスの相談に来る人もそうだし、僕自身も昔ずーーーっと思ってた。
で、結論から言います。
「本当の自分」なんて、どこにもないです。
いや、ちょっと待って。これ煽りとかじゃなくて、ガチの話。
「本当の自分」を探し続けて見つからないの、あなたの感性が鈍いからでも、内省が足りないからでもない。
そもそも「固定された本当の自分」なんてものが存在しないから。
はい。ここめちゃくちゃ大事なんで、覚えておいてください。
今日はこの話を深掘りしながら、じゃあ何を持てばブレなくなるのか、そしてそれがビジネスの売上とどう直結するのかって話をしていきます。
LTVって概念にも触れるんで、ビジネスやってる人はぜひ最後まで読んでください。
自分とはシャボン玉の「表面」である
ちょっと変な話をさせてください。
シャボン玉って、あるじゃないですか。
子供の頃フーって吹いたやつ。
あれの「本体」って、どこだと思います?
中の空気? 泡の膜?
答えはね、外の空気と中の空気が触れ合う「表面」そのものなんですよ。
中の空気だけ取り出しても、ただの空気
外の空気も、ただの空気
でも、その2つが接触する境界面
——あの薄い膜こそがシャボン玉の実体
自分もこれと一緒
「自分」っていうのは、自分の内側と環境が接触するところに生まれる。
家族といる時の自分、仕事中の自分、友達と飲んでる時の自分、一人でいる時の自分。
全部違うでしょ?
でもそれ、どれかが「嘘の自分」ってわけじゃない。全部が自分。
環境が変われば接触面が変わるから、出てくる自分も変わる。
つまり「本当の自分を探す」っていう行為自体が、存在しないものを探しに行ってるのと同じなんですよ。
砂漠で蜃気楼を追いかけてるようなもん。走れば走るほど遠ざかる。
環境が変わるたびに「自分」は変わった
これ、僕自身の体験で言うとめちゃくちゃリアルで
・起業する前の自分
奨学金の返済に追われて、「とにかく金を稼がなきゃ」しか頭になかった
・起業初期の自分
マルチで騙されて、資金ショートして、督促状でポストがパンパンになって、片耳聞こえないのに病院代もない。スーパーの試食コーナーが唯一の栄養源。
その時の僕は「生き延びること」だけが全てだった。
で、そこから月収100万を超えて、26歳で累計1億稼いで(自分で書いてて意味不明なんですけど笑)、法人作って、子供作って、会社役員になって、
環境が変わるたびに、「自分」は確実に変わった。
考えること、優先すること、見える景色、付き合う人間、全部変わった。
でもね。
1つだけ、変わらなかったものがある。
内圧がシャボン玉を球体に保つ
シャボン玉の話に戻りますけど、
あれが丸い形を保ってるのって、なんでか分かります?
中の空気圧
——内圧があるから。
内圧がなかったら、シャボン玉は外の風に押されてグニャグニャになって、一瞬で潰れる。
丸い形を維持してるのは、中から均一に押し返してる力があるから。
自分も同じ。
環境は変わる。接触面は変わる。出てくる「自分」の姿も変わる。
でも、中に「変わらない信念」
——内圧があれば、どんな環境に触れてもブレない。
僕の場合、それは何だったか。
「誠実で良い人が儲かるためにお金を稼げる人になる」
「良いものを提供して対価としてお金持ちになる」
「人は絶対に変われる。可能性は無限にある。」
これだけは、どの環境にいても変わらなかった。
表面はグチャグチャに変わってたけど、この内圧だけはずっと一定だった。
だから球体でいられた。だからブレなかった。
ってか正確に言うと、「ブレなかった」んじゃなくて、ブレてもこの内圧が元の形に戻してくれたって方が近い。
人間なんだからブレるんですよ、そりゃ。
完璧にブレない人間なんて石像くらいのもんでしょ。
大事なのは「ブレないこと」じゃなくて、ブレた時に戻れる場所があること。
それが内圧。言語化された核心的信念。
「なぜあなたから買うべきか」が言えない人の正体
はい。ここからビジネスの話にガッツリ接続します。
僕のところに相談に来る人でめちゃくちゃ多いのが、
「商品には自信があるんですけど、”なぜ私から買うべきか”が言えないんです」
っていう悩み。
これ、あるある
で、なんで言えないかっていうと、内圧が言語化されてないから。
環境が変わるたびにコンセプトが変わる。
トレンドが変わるたびにポジションが変わる。
誰かの発信を見るたびに「やっぱりこっちの方がいいかも」ってフラフラする。
これ、シャボン玉で言えば内圧ゼロの状態なんですよ。
外の風に押されるがままにグニャグニャ変形して、最終的にパチンと弾ける。
「自分の軸が分からない」
「何を発信すべきか迷う」
「毎回違うことを言ってる気がする」
全部、内圧の不在が原因。
逆に言えば、自分の内圧を5個でも10個でも言語化できたら、それがそのまま差別化になる。
ここ、ほんとーーーに大事。
「なぜ私から買うべきか」の答えって、スキルや実績だけじゃないんですよ。
「この人の考え方が好き」「この人の価値観に共感する」「この人の世界の見方が刺さる」
これ、全部内圧。
10年後も変わらない信念がにじみ出てるかどうか。
技術やノウハウはコピーされる。AIが加速させるから、もっとコピーされやすくなる。
でも、あなたの内圧はコピーできない。
LTVは「内圧の強さ × 時間」で決まる
ここでLTVの話をさせてください。
LTVっていうのは「Life Time Value」——顧客生涯価値のこと。
ようは、1人のお客さんが、あなたのビジネスに一生でいくらお金を落としてくれるかって指標です。
マーケティングではめちゃくちゃ重要な概念で、ぶっちゃけこれを理解してない人が多すぎる。
で、なんでここでLTVの話をするかって言ったら、
LTVは「内圧」と直結してるから。
ちょっと考えてみてほしいんですけど、
あなたが何年も通い続けてるお店ってありません?
バーでも、レストランでも、美容室でも、カフェでもいい。
なんで通い続けてるかって聞かれたら、「メニューが毎回変わるから」じゃないでしょ。
「あのマスターの雰囲気が好き」
「あの美容師さんの考え方がしっくりくる」
「あの空間の哲学が心地いい」
これですよ。
つまり、変わらないもの(哲学や信念がある)に人はリピートする。
メニュー(表面)は季節で変わっていい。カットの技術(スキル)は進化していい。
でも、お店の根っこにある哲学
——内圧が一貫してるから、常連になる。
もしそのバーが3ヶ月ごとにコンセプト変えてたらどうなります?
先月はジャズバーだったのに今月はスポーツバー、来月はガールズバーみたいな。
誰も常連にならないですよね。
「あれ、この店って結局何なん?」ってなって離れていく。
これがLTVの低いビジネスの正体。
内圧がないから、環境(トレンド・競合・市場)が変わるたびに表面がブレて、お客さんが「この人、結局何を信じてるんだろう」って不信感を持つ。
結果、毎回新規を追いかけ続ける自転車操業になる。
逆に、内圧が強い人はどうなるか。
発信に一貫性が出る。「この人はいつもこう言ってる」っていう安心感が生まれる。
その安心感が信頼になり、信頼が長期的な関係になり、長期的な関係がLTVを押し上げる。
LTV = 内圧の強さ × 時間
これ覚えておいてください。
1回の売上を最大化するんじゃなくて、1人のお客さんとの関係の深さを最大化する。
そのために必要なのが、ブレない内圧。
ここ、めちゃくちゃ大事なんで。
もう1回言いますよ。
あなたのLTVは、あなたの内圧の強さで決まる。
OSとアプリの関係
ここで、もう1個だけ比喩を使わせてください。
スマホで考えると分かりやすい。
アプリって、状況に応じて入れたり消したりするじゃないですか。
旅行の時はマップアプリ入れるし、ダイエット始めたらカロリー管理アプリ入れるし、飽きたら消す。
行動とか習慣とかスキルって、このアプリに当たるんですよ。
環境が変われば入れ替えていい。むしろ入れ替えた方がいい。
でも、OS——iOSとかAndroidとかがバグったら全部のアプリが誤作動する。
フリーズしたり、勝手に落ちたり、データ飛んだり。
内圧って、このOSなんですよ。
表面のアプリ(行動・スキル・戦略)はいくらでもアップデートしていい。
でも、OSがブレたら全部が壊れる。
「自分探し」に時間を使ってる人は、アプリを取っ替え引っ替えしてOSが安定するのを待ってるようなもん。
いや、逆ですよね。
まずOSを安定させないと、どのアプリ入れても使いこなせない。
ビジネスで言えば、ノウハウやテクニック(アプリ)を次々と学んでも、自分の軸(OS)がグラグラだったら何も定着しない。
情報商材ジプシーの構造って、まさにこれ。
新しいノウハウを仕入れる → ちょっとやってみる → 自分に合ってない気がする → また新しいノウハウを探す。
OSが不安定だから、どのアプリも「合わない」と感じる。
本当はアプリが悪いんじゃなくて、OSが定まってないだけ。
「自分探し」をやめて「内圧リスト」を作れ
じゃあ具体的にどうすればいいか。
「本当の自分探し」をやめて、「内圧リスト」を作ってください。
やり方はシンプルで、
「10年後も変わらないと思う自分の信念」を書き出すだけ。
(まずは考えてみること。アプデされていいし変わってもいいです。)
5個でも10個でもいい。
例えば僕なら、
- 人は変われる。才能じゃなくて構造の問題
- 仕組みは家族を守る盾。儲からない忙しさは罪
- お金は手段。でもまず稼がなきゃ手段にもならない
- 学びはおもろい。現実が変わる体験をすると人はハマる
- 素直さは精神論じゃなくて合理的技術
こういうやつ。
で、もう1個大事なのが、「環境が変われば変わっていいもの」も同時に書き出す。
使うSNS、ビジネスモデル、付き合う人の層、住む場所、1日のルーティン。
これらは変わっていい。ってか変えた方がいい。時代も環境も変わるんだから。
変わらないもの(内圧)と、変わっていいもの(接触面)を仕分けする。
この仕分けができた瞬間、「ブレない自分」の設計図が完成します。
「本当の自分」を探す旅は終わりのない旅になる。
でも、「どんな環境でもこれだけは変えない」を10個決めるのは、今日中にできる。
環境設計は自己設計である
もう1つだけ、めちゃくちゃ大事なことを言います。
自分が環境との接触面で作られるなら、触れる環境を選ぶことは、自分を設計することと同義なんですよ。
誰と付き合うか。
何を読むか。
どこに身を置くか。
どんな情報を浴びるか。
これが接触面を変え、接触面が自分を変える。
「自分を変えたい」って思ってる人、めっちゃ多いと思うんですけど、
自分を直接変えようとしても無理なんですよ。
だって「自分」は接触面だから。
変えるべきは環境の方。
意志力で自分を変えようとするのは、シャボン玉の表面を手で押さえて形を変えようとするようなもん。
手を離した瞬間に元に戻る。
でも、外の風を変えれば
——つまり環境を変えれば接触面は自然に変わる。
自然に、新しい「自分」が生まれる。
だからね、年収1,000万稼ぎたかったら、年収1,000万の人がいる環境に身を置くのが一番早い。
マーケティングを学びたかったら、マーケティングを実践してる人間に囲まれる場所に行く。
環境を設計しろ。それが自分を設計することだから。
内圧のない発信者は「ハリボテの城」になる
最後にもう1個だけ。
2026年の今、AIの進化がえげつないじゃないですか。
文章も画像も動画もAIで作れる時代。
で、「AIで自動化すれば楽に稼げる」って思ってる人がめちゃくちゃ多いんですけど、
設計なきAIは「高速な当て勘」でしかない。言い方変えたら量が増えてるから一時的に当たる確率が上がってるだけ。
みんな同じことをやるから秒速で飽和していく。
そのうえで、
内圧がない人がAIを使うと何が起きるかっていうと、
AIがトレンドに合わせた文章をバンバン出してくれる。毎日投稿できる。コンテンツ量は爆増する。
でも、軸がないから、日によって言ってることが微妙に違う。
読者はそれを無意識に感じ取る。「この人、結局何が言いたいんだろう」って。
結果、フォロワーは増えてもLTVは上がらない。
ファンにならない。リピートしない。商品を買わない
コンテンツ量 × 内圧ゼロ = ハリボテの城
遠くから見るとキラキラしてるけど、近づいたら何もない。
逆に、内圧が明確な人がAIを使うと、内圧を加速器として増幅できる。
自分の信念を一貫して、より多くの人に、より効率的に届けられる。
AIは内圧の増幅器であって、内圧の代替品じゃありません。
ここ、ガチで気をつけてほしい。
いつの時代も「内圧のある奴」が残ってきた
ちょっと視野を広げて歴史の話をさせてください。
「本当の自分とは何か」って問い、実は哲学者が数千年間ずっと議論してきたテーマなんですよ。
古代ギリシャのプラトンは「人間には変わらない本質(イデア)がある」って言った。
でもこれ、言い方悪いけど発明品なんですよね。「固有の正体があるはず」っていう思い込みを体系化しただけ。
一方で仏教は2500年前から「諸行無常」——全ては変化する、固定された自分なんてないって言ってた。
どっちが現実に近いかって、まあ言うまでもないですよね。
で、歴史上「残った人」って誰かっていうと、環境がどれだけ変わっても、核心の信念を曲げなかった人間
坂本龍馬は脱藩浪人。身分も居場所もコロコロ変わった。でも「日本を洗濯する」っていう内圧だけは変わらなかった。
スティーブ・ジョブズはAppleをクビになった。環境はガラッと変わった。でも「テクノロジーとリベラルアーツの交差点に立つ」っていう内圧は、NeXTでもPixarでも変わらなかった。だからAppleに戻れた。
表面(環境・肩書き・状況)はいくらでも変わる。でも内圧が一定なら、どこに行っても自分の形を保てる。
これ、個人の話じゃないんですよ。人類の構造的な法則。
まとめ
「本当の自分」は固定された実体じゃない。
自分とは、自分と環境が共に作り上げる接触面——シャボン玉の表面みたいなもの。
環境が変われば自分も変わる。それは弱さじゃなくて、人間の構造
でもだからこそ、変化し続ける中で変わらない内圧を言語化しておく必要がある。
内圧があるからシャボン玉は球体を保てる。
内圧があるからブランドに一貫性が出る。
内圧があるからLTVが上がる。
内圧があるからAIを加速器として使いこなせる。
「自分探し」に時間を使うのはもうやめにしよう。
代わりに、内圧リストを作りましょう。
10年後も変わらない信念を書き出して、それをビジネスの土台に据えること。
内圧さえあれば、環境がどれだけ変わっても、あなたはあなたのまま進化していける。
お読みいただきありがとうございました!
